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術後経過良好。
早いもので、ope(4/24実施)から約1ヶ月が経過しております。
お蔭様で術後の回復は順調で、ベビーを抱っこひもに入れて買い物に出かけたりしています。重くて大変ですが(汗)

昨日、術後の診察ということで病院に行ってきました。
傷の状態も良いし、診察したところでは特に問題はないとのこと。あとは完全復活に向けてだんだんと体を慣らしていくという感じです。

先生の話では、腫瘍は良性だったので再発することは考えにくい、とのことです。ただ念のため来月1ヵ月後にもう1度診せて下さい、ということで来月の予約を取りました。

経過も良好ということでしたので、ここで今回かかった病気「後腹膜原発の神経鞘腫」について少しまとめてみたいと思います。
まとめようと思ったのは、かなり稀な病気でWebで調べまくってもあまり情報がなく、かつ参照できるのは医学系の専門誌に出ている論文が中心(中には英語の論文も!)だったので、私自身も非常に不安になったためです。
もし同じ病気になった方が検索でお越しになった時に少しでもお役に立てればと思って、簡単に調べたことと経過を書き記します。
※長いです
◆そもそも、後腹膜腫瘍とは◆
人間の臓器の多くは、「腹膜」という膜に包まれています。心臓、肺、胃や腸、肝臓などお馴染みの臓器は大抵が腹膜の中(腹腔という)に入っています。
その腹膜の「後(うしろ)」つまり背中側のスペースを総称して「後腹膜(こうふくまく)」(後腹膜腔)といいます。
そのスペースにできる腫瘍をこれまた総称して「後腹膜腫瘍」と呼んでいます。ちなみに後腹膜にある臓器としては腎臓などが挙げられます。
※臓器などの配置図はこちらが分かりやすいです(体前面後面

◆原発性後腹膜腫瘍の概要◆
発生頻度はかなり稀で、全腫瘍の0.2%だそうです。ただし、悪性の度合いは高めで、以前は7、8割以上が悪性と言われていたそうです。今日では画像診断技術の進歩などもあり、良性のものも数が増えてきましたが、それでも良性・悪性の割合はほぼ半々だそうです。これは、例えば卵巣腫瘍の8~9割が良性であることと比較しても、悪性の割合が高めであることが理解できると思います。

後腹膜含め、「内臓、中枢神経、皮膚の上皮性成分、骨髄、リンパ節以外の部分」にできる腫瘍を「軟部腫瘍」と呼びます。後腹膜腫瘍とは軟部腫瘍の一種です。
後腹膜には腎臓などの一部の臓器以外に、軟部組織=筋肉・脂肪・神経・血管・リンパ管、などがあり、そのため後腹膜腫瘍は「何から出来たものか」によって実にたくさんの種類があります。詳細はこちら

後腹膜腫瘍で最も多く見られるのは脂肪腫のようです。私の場合は「神経鞘腫(しょうしゅ・良性)」だったのですが、後腹膜原発の良性神経鞘腫はさらに発生頻度が低く、
・後腹膜腫瘍に占める、良性神経鞘腫→約4%程度
・良性神経鞘腫に占める、後腹膜原発のもの→約1%程度
なのだそうです。ちなみに、後腹膜原発の神経鞘腫、に限っては良性例が約7割だそうです。
つまり全腫瘍に占める「後腹膜原発の良性神経鞘腫」は0.08%、腫瘍の患者さんが10万人いて8人。罹患率にすれば50~100万人に1人、くらいではないでしょうか。(レアだ!レアすぎる!!)

神経鞘腫とは神経線維を囲んでいる管(刀の鞘みたいな感じ)の細胞から派生した腫瘍で、神経が通っているところなら出来る可能性があるようです。特に頭部に発生しやすく、検索するとだいたい脳神経外科のページに辿り着きます。

◆病気の経緯◆
まとめますとこのような感じでした。

・腫瘍の発見
2006年10月下旬、妊娠5ヶ月の妊婦健診にて発見。腹部エコーと経膣エコーで大きさ約7cmの影が見つかりました。
この時の見立てとしては、卵巣が腫れているように見えるとのことでした。が、画像で見た感じでは悪いものではなさそうということで、経過観察することに。

・手術決定まで
妊婦健診は24週まで4週に1回、36週まで2週に1回、その後は週1回のペースで受けますが、その都度腫瘍があることは確認しています。
急速に大きくなっていないので、しばらくは経過観察をしていましたが、2007年1月(妊娠8ヶ月)に下記の検査を行いました:
→腫瘍マーカーテスト(TM)
→MRI
TMの結果は特に目立った問題はなく、MRIでは腫瘍の大きさと大体の場所の特定ができました。大きさは7~7.5cm、場所は右卵巣付近ということでした。
この結果で、診断としては
・充実部分(固形部分)のある卵巣腫瘍、大きさから考えると良性だとしても切除が適当※
・ope方法は、開腹手術。腹腔鏡では日程がかなり先になるのと、悪性の可能性が完全に排除できないのでリスクが取れない

と言われました。
※卵巣は2本の腱で吊っている形でついていて、腫瘍が大きいと茎捻転を起こすリスクがある。切除の目安は医療機関にもよるが、5cm以上で手術検討、7cm以上は要手術のところが多いようです
腫瘍が良性か悪性かは、最終的には切除した組織を病理検査しないと確定診断できないこともあり、手術決定。
妊娠後期にあたるのと、場所はお産に大きく影響するところではないため、手術はお産(予定日3/31)の後なるべく早めにということで、4月24日になりました。

・手術前
お産が終って(3/23分娩)、4月に入ってから再度検査を実施。
→CTスキャン(上腹部、胸部)
→術前一般検査(血液検査、尿検査、腹部胸部レントゲン、心電図、肺活量、等)
さらにope前診察で、腫瘍の場所が少しずれていることが発覚しました。卵巣腫瘍ではなく子宮筋腫かもしれないと言われました。
術前説明では、
・腫瘍を摘出し、迅速病理診断にかける。
→良性の場合は卵巣と卵管を切り取っておしまい(所要時間1時間半)
→境界悪性の場合は左右の卵巣、卵管と大網を切り取る(所要時間3時間)
→悪性の場合はさらに子宮摘出(所要時間4時間)
→子宮筋腫だった場合は、筋腫のみ切り取っておしまい(所要時間1時間半)
・・・ということで、よろしくない場合ほどope時間はかかると説明されました。

・手術
切り取った腫瘍は、本当は現物を見て触りたかったのですが、それはできないのでせめて写真が見たい!と思い、手術付き添いのダンナにデジカメを持ってくるよう依頼しました。(家族には見せてくれるんですよね)
朝9時開始、ですが麻酔やope準備のため、朝8時前に病室を出てope室へ。
麻酔は硬膜外麻酔+全身麻酔です。痛かったのは最初の筋肉注射だけ。全身麻酔は麻酔ガスをかがされてあっという間に意識がなくなりました。
麻酔から醒めてope室の看護師さんに最初に聞いたのは「今何時ですか?」ということ。悪いほど時間がかかると聞いていたためです。
返ってきた答えは「もうちょっとで1時」・・・ゲー3時間半コースか!!!ということは悪かったのか・・・とも思いましたが、まだ朦朧としていたのでそのまま病室へ。
その後、待合室で待っていたダンナがやってきて、先生から聞いた手術内容について教えてくれました。

切った結果は、卵巣腫瘍でも子宮筋腫でもなく「後腹膜腫瘍」。開腹したところ腫瘍がみあたらず、検査画像を確認しながら探したところ、腹膜の下(寝ている姿勢のため「下」。立位だと「後」)の仙骨の上(前)に乗っかる形であった、とのことでした。
腫瘍の大きさは、アボカドくらい。約8cm×約5cm、被膜で覆われていて断面は黄色。癒着などはなく、腫瘍のみキレイに切り取れたとのことでした。
後腹膜は大きな血管や神経が何本も通っていて、一歩間違うと大出血につながる危険な場所です。ope時間が4時間近くになったのは、腫瘍を見つけるのに時間がかかったのと、場所が場所だけに細心の注意をもって切除したためとのことでした。
そんな場所だったのでもし、妊娠中に開腹していたらその場で閉じて、お産後にしましょう、となっていたと言われました。妊娠中はリスクが高くてとても切り取れる場所ではなかったとのことです。

・術後
ope当日の夜に呼吸困難と発熱で相当苦しみましたが、翌日午後から導尿管と酸素マスクを外して歩行開始。食事は水分のみ→ガスが出たのを確認できたら重湯から開始、でした。
消化器系の手術ではなかったためだと思いますが、食事が普通食になっていく過程は比較的早かったです(重湯→3分粥→5分粥→7分粥→全粥→普通食、が2食ずつ)。
事前にかなり理論武装していた卵巣腫瘍ではなかったので、携帯で一生懸命「後腹膜腫瘍」について検索したところ、あまり良い情報がなく、病理検査の結果をひたすら待つ日々が続きました。
検査結果は、10日くらいかかるとのことだったので、入院中に出るか出ないかギリギリだったのですが、何とか退院日前に判明。良性ということでホッとしました。

・退院後
昨日、退院2週間後の術後診察に行って来ました。経過順調で、念のため来月もう1度行くことになっています。
良性なので再発する可能性はかなり低いと言われています。

・・・とだいたいこんな経過でした。
後腹膜腫瘍は、普段の健診などで見つかる場所にはないので、偶然発見されることも多いようです。症状が出る(膀胱などが圧迫されたり、痛みが出る)時には相当大きくなっているらしい。
私も腫瘍に伴う症状は全くなく、妊婦健診でたまたま見つかりました。その意味ではベビーに感謝、ですね。

私は今まで会社から「人間ドックのお知らせ」が来ても、面倒なのと年度末で忙しいのを口実にスルーしていました。もし受けていたら、もうちょっと腫瘍が小さい時に見つかっていたかもしれません。
皆さんにも人間ドックなど定期的に精密検査を受けられることをオススメします!!!

オマケ:
入院(2週間)・手術にかかった費用は、差額ベッド代別で自己負担額18万3000円でした。
(多分、健保から高額医療費で多少は戻ってくると思います)
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2007/05/22(Tue) | 腫瘍と私 | トラックバック(0) | コメント(2) | page top↑
コメント
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>鍵付さま
コメントありがとうございます。
いろいろお悩みはあると思いますが、ドクターを信頼してみてはいかがでしょう。もしくは、別の病院でセカンドオピニオンを取って、他に意見があるかどうかを確認するのも一考です(踏ん切りがつくかも)。
私の場合は婦人科腫瘍との診断でしたので、当然執刀も婦人科の先生でした。それが実際のopeで違うことが分かっても、動じず(とはいえ驚いた&初めてのケースとのことでしたけどネ)キッチリ仕事をこなしてくれた。先生と、腫瘍発見のきっかけになったベビーに感謝です。
普段は幕末戊辰戦争ネタを中心に書いていますので、よろしければまたお立ち寄り下さいね。
お大事にされてください。
by: ままこっち * 2007/05/22 23:39 * URL [ 編集] | page top↑
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by: * 2007/05/22 13:41 * [ 編集] | page top↑
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