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子どもを棄てる。子どもを殺す。
この記事、書こうかどうしようか相当考えましたが、やはり書くことにしました。

棄児。「棄てられた子ども」を指す、役所での用語だそうだ。
なんて悲しい言葉だろう。
赤ちゃんポストという名称の是非はさておき、熊本市の病院で「こうのとりのゆりかご」が運用開始されて1ヶ月。
報道されたように、運用初日に預けられた子どもは「赤ちゃん」ではなく「幼児」だった。

もともとこのポストは生後2週間程度までの新生児を想定して設置されている。
よくある「嬰児の死体遺棄事件」を、それ以前に中絶を少しでも減らしたい思いから、病院理事長がドイツを視察して作ったものだそうだ。
設置した病院はカトリック系で、人工妊娠中絶について反対の立場をとっており、ポストの設置はそれとセットで考える必要があるようだ。

ポストに入れられていた男の子は新品の洋服を着て、ハキハキ受け答えをし、にこにこ笑っていたという。お父さんに連れられて電車(新幹線?)に乗ってきた、ポストに入ったのは「かくれんぼをしよう」と言われて、と伝えられている。

あれから1ヶ月。彼は自分が置かれている状況を、どのくらい理解しているだろう。
彼は「棄てられた」のだ。児童相談所や養護施設に「預けられた」のではない。
「棄てられた」のだ。
3歳といえばもう、物心がついている。彼の心は大きく傷ついたことだろう。
もう少しどうにかならなかったのか。親に棄てられた彼のことを思うと苦しくなる。

その後、やはり乳幼児の死亡、遺棄事件がいくつか報道されている。
・バイクの座席下ヘルメット入れに子どもを入れたら死んだので、山中に遺棄
・18歳女子高生が高校のトイレで出産後窒息死させ逮捕
・18歳無職の女が出産直後に生まれた児を殴り殺し、遺体を遺棄
・ゴミ置き場に新生児が遺棄されているのを発見、保護

バイクのメット入れの件は、想像力がなさすぎることに起因するのではないか。
確信犯だったとしたら恐ろしい。

他の3件。
どうして育てられない子を産むのだろう。
どうして産めない子を妊娠するのだろう。
さらには、学校が気付かないことはあるかもしれないが、家族、特に親が妊娠に気付かないのは何故だろう。
確かにあまりお腹が出ない人もいる。それでも、妊娠すると生理は止まる。
家にある生理用品が減らないのはおかしいとは思わないのか。
そんなに家族の関係は希薄なのか。

犯罪被害者のケースもあるだろう。望まないとまでは言わないが、予期せぬ妊娠もあるだろう。
やむなく中絶する人も多い。人工妊娠中絶件数、ここ数年逓減傾向とはいえ年間約29万件(H17年度)。
一方、生まれてくる子どもの数、約100万人。
もし中絶がなくなれば、少子化問題はかなり解決に向うと思われるほどの数字。
日本のどこかで毎日800人近い胎児が、生を終えている計算になる。
それでも、明らかに育てられない親の元に生まれてくるよりはマシ、なのかもしれない。(そうは思いたくないが)

人工的に中絶する場合は妊娠週数11週目までにできるかどうかがカギで、それ以降22週未満までは分娩に近い処置を行うことになる。役所への届出(死産)と火葬も必要だ。
11週というのは、最終生理初日を0週としての日数だから、「コトに及んだ日」からカウントすれば、もっと短い。
つまり、比較的少ないダメージで中絶可能な期間というのは、意外に短いことになる。
とはいえ、生理が遅れている、おかしいとすぐ気付いて検査をしていれば、1ヵ月半程度は猶予はあるはずだ。
その間「どうしようどうしよう」と悩んでいるだけだったのか。
それとも、月経不順などで妊娠していることに気付かなかったのか。
または、「父親の可能性が考えられる男性が、複数いる」のか。

中絶できない週数まで来てしまったら、あとは産むしかない。
妊娠成立から、満期産までは少なくとも8ヶ月はある。もし、出生直後の赤ん坊を殺した彼女らが、日に日に大きくなるお腹を抱えながら、「生まれたら処理するしかない」と考えていたら・・・(つまり確信犯)と思うと、空恐ろしくなる。
世の中、どうしても子どもができなくて、肉体的精神的経済的にしんどい不妊治療を受けている夫婦も数多くいる。なのに一方でこんな事件がある理不尽さ。

その中絶にしたって、リスクはあるし体にダメージを与えることは否めない。
こういう事件があると、しっかり避妊しろ!という意見が出るが、避妊の方法を教えるだけでは足りないと思う。
学校で、中絶手術はどのように行っているか、映像が残酷なら図や絵を使って具体的に教えればいい。ここではその内容について詳しく書かないが、誰もがショックを受けると思う。
私は高校生の頃医者になりたかったが、臨床、特に産婦人科だけは絶対自分には無理だと思っていた。赤ちゃんを取り上げる喜びを共有できる反面、人工妊娠中絶という名の「合法的な人殺し」を仕事として行う自信がなかったのだ。冷静に目の前の事実に向き合って分析する医者(法医、解剖、病理)を希望していたくらいだから、ましてやこれから生を受けようと、胎内で懸命に生きるその命を奪うことなど、自分にはできない。

もうひとつ。乳児院や保育園でボランティアや校外学習。実際ホンモノの赤ちゃんに触れてみればいい。
赤ちゃんの重さ、柔らかさ、温もり、あやした時の反応、どういう時に泣くのか。それと、おむつやミルクのお世話。
それを通じて赤ちゃんってこんな感じなのか、と体感するのだ。

妊娠と出産、育児とはどういうことなのかが少しでもリアルに感じられれば、望まない妊娠を減らし、性体験の低年齢化や乳幼児の虐待に多少なりとも歯止めをかけられると思う。

とは言っても、ゼロになることはないだろう。
だから私は、赤ちゃんポストは必要だと思っている。最後のセーフティネットだから。
ポストがあっても、全ての命が救えるとは言わない。けれど、少なくとも救える命はあるはずだろう。
件の病院理事長のお話。「生まれたら穴掘って埋めるしかない」とまで思って電話してきた方が2人いたそうだ。相談できるところがあるだけでも、ずいぶん違う。
直接ポストには預けられていなくても、その存在があることで少なくとも2人の命が救われたとは言えないだろうか。

ゴミ置き場の遺棄事件(置き去り)、これだけはちょっと違うと思いたい。
ゴミ収集日の朝というのは、ゴミを棄てに来る住人が必ず通りかかる。
赤ちゃんを置き去りにしたあと、仮に住人が誰も来なかったとしても、ごみ収集担当者は必ず足を止める。
遺棄した人は、そこに「見つけてくれる」一縷の望みを託して置き去りにした、のではないか。
最後の親心、だったのではないか。「こうのとりのゆりかご」に入れられた彼に、新品の服を着せたように。
・・・全然違っていたら悲しいですけどね。まさに「赤ちゃんがゴミ扱い」になってしまうので。

とにかくやりきれない事件が多すぎます。
安倍さん、こんな状況でどうやって「美しい国」を創れるんでしょうか。
ま、現時点で「美しくない」から「美しい国へ」がスローガンになるんでしょうけど。
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2007/06/15(Fri) | 日々徒然 | トラックバック(0) | コメント(2) | page top↑
コメント
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>えみこさん
普段10代の人と接する機会はほとんどありませんので、最近の状況はよく分かりませんが、とにかく「他にやることないのか?」と思うほど簡単に性交渉を持つ印象があります。実際、遊び場や文化施設等が比較的多い都会より、地方のほうが人口に対する妊娠中絶率が高いとの統計もあります。
だいたい親のスネかじって生活しているくせに愛してる、愛されてるなんて10年早いんだよ!と。愛というのは無償です。対価を求めてはなりません。さらに、責任が伴うものです。君らの言う愛とは、見せ掛けだけのものです、と大人がハッキリ言ってやらないと。
男子に対してこそ中絶手術の映像を見せるべきです。妊娠8週の段階で、既に胎児には手が出来ていて内臓はほぼ完成する状態です。それを子宮から引きずり出すんです。11週では完全に人の形をしています。もの凄いショックだと思います。女子は・・・どうでしょ、意外と平気かも。いや、平気では困るんですが。
ヤラせないと他の女に逃げる。いいじゃないですか。その程度の男なんですよ所詮。もっと自分を大事にしてくれる相手と付き合いなさい、と若い子に教えてあげて下さい。学校で出来ることには限界があります。こういうことこそ、家庭で親が教えることだと思います。
と言っても、平気で保育料や給食費を踏み倒す人や、理不尽な要求を学校に突きつける常識のない親が多いそうですから、家庭の教育力はあまり期待できないでしょう。そこから根性叩きなおす必要があるのかもしれません。
by: ままこっち * 2007/06/18 23:27 * URL [ 編集] | page top↑
--NoTitle--

教育現場にいる者として、「性」の問題は、本当に頭の痛い問題です。
折に触れて、話題にしてはいるのですが、我々が伝えたいと思う「正しい情報」は、どうしてもマスメディアの垂れ流す「刺激的な情報」に勝てないんです。
女性が強くなったとか、女性の発言権が増したとか言われていますが、特に十代の「性」に関しては、年々「男性主導」になっているような気がします。
そして、sex「してもらえる」ことだけでしか、「愛されている」実感を持てなくなっている。
「してもらえなくなる」ことが怖くて仕方がないから、言いなりなんです。
避妊を求めて彼氏の気を損ねたら、してもらえなくなるんじゃないか。
避妊しなくていいよって言った方が、喜んでくれるはず。喜んでもらえれば、もっとしてもらえるはず。
と、頑なに信じている子が多いんです。
それが「尽くす愛」だと勘違いしている。
そんな自分に酔っている。
情けないやら、切ないやら・・・。
結果、妊娠→堕胎。
私に「実は…」と報告してくる子なんて、ほんの一部だと思うので、実態は想像以上にいるのでしょう。
高校生は「堕胎」とという結論を出しますが、これが卒業生となると「産む」という結論を出す子が珍しくありません。
女子は大学を中退し、男子は学生を続けたままで、双方の親の両親を頼りながらの、ままごとのような結婚。
そして、その殆どが数年で離婚します。
女の子は幼子を抱え、これといった資格も持たないまま、思うような職にも就けず、親の援助に頼る生活。
うちは私立の学校なので、比較的経済的に恵まれた家庭が多いので、みんな何とかなってますが、そうでなければ悲惨です。
数としては、そう多くない例ではありますが、着実に増えてはいます。
「学校でできること…」。
伝え続けるしかないんでしょうね。
by: えみこ * 2007/06/17 22:07 * URL [ 編集] | page top↑
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