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「鬼太郎が見た玉砕」を観た。
ベビーの付き添い入院中の12日に、NHKで放送されたドラマ「鬼太郎が見た玉砕」を観ました。

このインパクトが強すぎて、直前に見た風林火山#32はふっとんじゃいました・・・こちらは録画してあるので、もう一度見直します。
というくらいすごいドラマでした。90分間画面に釘付けでした。


話は、ゲゲゲの鬼太郎の作者でおなじみの水木しげる氏が体験した、南方戦線での体験について。
原作は「総員玉砕せよ!」というタイトルの漫画です。
総員玉砕せよ! (講談社文庫)

まず、私は水木さんが戦時中、南方戦線(パプアニューギニア・ブリテン島のラバウルに出兵→最前線のバイエンへ送られる)で戦っていた経験をお持ちであること、その時に片腕を失ったこと、を全く知りませんでした。
水木さんの作品は他にも戦記ものがいくつかあるそうです。この「総員玉砕せよ!」は、9割以上が実体験という作品だそうで・・・

ドラマのほうはですね・・・
水木さん役の香川照之がすごい!!!怪演、と言っていいほどハマっていたと思います。丸山二等兵(水木さん)にしか見えなかった。
ドラマの中では、場面が現代(昭和40年代)と当時(戦争中)に切り替わりますが、現代のシーンではとにかく、水木さん(香川照之)は執筆しながらでも何をしながらでもひたすらモノを食べています。それは敵だけでなく飢餓と戦い続けていた実体験からきたものだとすぐ分かりました。

川に落ちた同僚の兵士がワニに食べられてしまうような、奥深いジャングルの中の最前線で陣を張っている部隊。敵が島を占領しはじめ、戦況が苦しくなってきて、部隊長である若い少佐は全員に玉砕を命じます。
この時のよりどころは「大楠公(楠正成)は、わずか500で何倍もの敵に当たって勝った」ということ。丸山二等兵、普段から何となく「代表取り締まられ役」で鬼軍曹(塩見三省)にビンタを張られてばかり、突撃命令にもいまひとつピンときていない。

総員玉砕命令が出る中、無駄死にを避けたい中隊長(石橋蓮司)とともに生き延びてセントジョージ岬を目指すも、重傷を負った中隊長は道半ばで自決。
80名ほどの将兵が玉砕せず生き残ったことを知ったラバウルの司令部は、玉砕したはずの者たちが生きているとは士気にかかわる、と参謀長(榎木孝明)を派遣し、再度玉砕を命じる。
日本にいる家族に「戦死」と伝えられるのか?と確認して自決する者、最後まで助命をラバウル司令部に求めるも自決した軍医・・・
共に戦った彼らの姿を、ペンを持ちひたすら描き続ける水木しげる。

非常にリアルでした。アテた役者がよかったのは勿論、ロケもパプアニューギニアまで行って撮ったそうですし、細かい演出と演技がバッチリ決まっていて、自分も密林の奥地に居るような気になりました。

爆弾が爆発したり、人が吹っ飛ぶシーンは漫画のコマが使われていて、また鬼太郎やねずみ男が漫画から抜け出して語る場面など、水木さんの漫画が要所で効果的に使われています。

とにかく香川照之の演技。水木さんとしか思えない。乗り移りかたが尋常じゃない。それと、鬼軍曹の塩見さん、石橋中隊長。リアルすぎます。。
陸軍はインパール作戦を筆頭に、兵站を軽視した戦略が多く、結果数十万の兵士が敵弾ではなく「飢餓とマラリア」にやられて亡くなっています。その辺は海軍の戦略ミス(「艦隊主義」の敗北)とは大きく異なる。
香川照之の「食べっぷり」にそれを再度感じ取りました。どんなにひどい状況だったのだろう。
とともに、やはり戦争は二度としてはならない。と強く感じた作品です。

たまたま病院で見たので、録画していないのが残念!!!!
もう一度、二度、三度と繰り返し見たい、いや見るべきドラマだったと思います。
ご覧になった方、どう感じられましたでしょうか。
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2007/08/16(Thu) | その他演劇・映画・TV | トラックバック(0) | コメント(12) | page top↑
コメント
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>リューザキさん
水木さんの「背景」ではなく「人物」がニガテです(汗)
水木先生の背景は、池上遼一さんも描いていたそうですね!あの「北斗の拳」の・・・
香川さん、クセのある役どころはピッタリのようですので、慶喜公、いつか是非演じていただきたいです。
by: ままこっち * 2007/08/20 22:09 * URL [ 編集] | page top↑
--水木さんの絵面--

ままこっちさん、私の母は学童疎開組、父は初年兵で内地勤務でしたので、当時の話はよく聞いてました。

水木さんの画風が苦手とのことですが、それは背景ですか?人物の方ですか??

水木センセの背景は、つげ義春センセが担当されていました(爆)
あの殺人的な細かい背景に、水木センセの大まかな(笑)人物が妙にアンバランスですが、最早ワン・アンド・オンリーとなっておりますね・・・(褒めているのかな?)

香川さん@「篤姫」、いいですねぇ~♪
確かに、歌舞伎系の人は、将軍や帝にうってつけなんですよね。。
私は、勘太郎さんに家茂を演じてもらいたいなぁ~と思っております。
(もし、福助さんが、孝明帝で再登板だったら、家茂と叔父・甥コンビになってしまうわん♪)

照リンは、最近キレ系が多いので、家定がいいかも??

個人的には、(今までも個人的ですが。笑)、足利15代将軍を「功名が辻」で演じた方に、徳川15代将軍を演じてみてもらいたいです(汗)
by: リューザキ * 2007/08/18 01:04 * URL [ 編集] | page top↑
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>リューザキさん
確かに、いとこの亀りん@お屋形様もスゴイですよね(笑)
香川氏には是非、徳川慶喜を演じていただきたいのですがっ!
と思っているのは私だけでしょうか??
水木さんはラバウル戦記で、現地の方との交流を描いているとのことですね。総員玉砕せよ、と一緒に買ってみようかしら。。(絵面はニガテ、なんですけど・汗)
by: ままこっち * 2007/08/18 00:32 * URL [ 編集] | page top↑
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>julesさん
お気遣いありがとうございます!おかげさまで回復順調です。
このドラマはですねー見たほうがいいと思います!!
公式の掲示板にも、再放送希望が多いので、そのうちもう一度放送してくれるのでは、と密かに期待しています。
by: ままこっち * 2007/08/18 00:30 * URL [ 編集] | page top↑
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>名無しさま
私はずっと東京周辺の学校に通っていましたが、修学旅行で広島に行ったことはないですよ。遠いんですよね。。
国公立だったせいか?修学旅行の予算もそんなに高くなかったし。ちなみに中学も高校も奈良京都でした。
子供にも分かりやすいのはアニメ映画「ピカドン」でしょうか。。中学生の時、学校帰りに構内の学祭(大学)でたまたまピカドンの上映をやっていて1度だけ見ましたが、今でも覚えているほど強烈でした。
学校で子供に見せればいいのに。と思います。。
by: ままこっち * 2007/08/18 00:29 * URL [ 編集] | page top↑
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>oaksさん
猛暑を通り越して酷暑、です。。暑すぎます。
うちの子にも、戦争をしているときは学校の校庭は畑だった、米は到底食べられず芋やカボチャが主食だった、沖縄では壕にガソリンをまかれて火炎放射器で焼かれた、とか話しています(私の両親は戦中派)
リアリティないと思いますが、何も言わないよりは。。と思っています。
by: ままこっち * 2007/08/18 00:23 * URL [ 編集] | page top↑
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この記事にこんなにレスがつくとは思いませんでした。
皆さん水木先生に詳しいですねー。南方戦線の経験者ということは有名な話なんでしょうか。

>Vegaさん
喇叭吹きは幕末時も「職人技」だったらしく、普通の歩兵より給料がよかったそうです。どこかの本で読みました。
「兵士の命を軽んじる軍隊が勝てた例はない」、その通りですね。最も賢明な軍人とは、「戦わずして勝つ方法を考える」そうです。これは勘助、ですね。自分の軍をいかに無傷なままにするかが重要ということですね。
当時もそういう考えはあったと思いますが、流れには逆らえないんでしょうか。。
by: ままこっち * 2007/08/18 00:19 * URL [ 編集] | page top↑
--知っていて欲しいことです--

水木センセの戦争体験作品は、本人の体験をそのまま書いていらっしゃるので、
なんら、思想的な主張が書いてなくても、「こんな戦争はやってられない・・・」と感じさせられます。
同じく、山田風太郎センセの体験記も、然りです。

地道に取材したドキュメンタリーを批判する訳ではないのですが、聞き手の質問の仕方や編集の仕方で、
どれだけ、ご本人の思いが表されているのだろう、と思うこともあります。

香川照リン、大熱演でしたね!(いとこの亀リンも凄いけど。笑)
必ず、ビンタは3発目に倒れるのですね(汗)

Vegaさんが書かれている通り、「大楠公」は噴飯ものですね。
まあ、更にその前の時代の「神風」まで、持ち出してきてますからね(汗)

ちなみに、水木センセ、「嫁と家と畑を用意するから、ここに残りなよ~」
と、現地の村長さんに言われ、ギリギリまで残ることを考えていたそうです。
同僚に「取りあえず、一度、日本に帰ってからでもいいじゃないか」と諭され「取りあえず帰ってきた」そうです。

残っていたら「ゲゲゲの鬼太郎」や「悪魔くん」は見られなかったのですね(感慨)
by: リューザキ * 2007/08/17 22:03 * URL [ 編集] | page top↑
--NoTitle--

退院おめでとうございます!
これ、見逃しました・・・・
再放送、やって欲しいです!
by: jules * 2007/08/17 18:19 * URL [ 編集] | page top↑
--NoTitle--

残念ながら見逃してしまいました・・・最近学校での平和教育が少なくなったようで心配です。修学旅行で広島に行く学校も減っているそうですし。(わが家の3人の子も一人も行ってません)私の頃は事前学習もしっかりして(「黒い雨」「野火」「俘虜記」など読まされました)行きましたが。授業時間が減ってゆとりがなくなったことも影響しているのかな?大事なことだと思うのですが・・・
by: * 2007/08/17 13:04 * URL [ 編集] | page top↑
--NoTitle--

ベビーさん&ままこっちさん体調はいかがですか?
東京を離れ地方に行っていましたが、東京に戻ってみると猛暑・・・ 閉口です。 水分補給は何度でもしましょう。(と自分にも言い聞かせてます。)
水木さんの作品は地方で少しだけ見ました。あまりの状況に唖然ですね。  もちろん戦争を知らない世代ですが、戦争の悲惨さをせめて自分の子供には伝えたいと思いました。 
by: oaks * 2007/08/17 12:46 * URL [ 編集] | page top↑
--NoTitle--

ままこっちさん、お子様の入院&手術お疲れ様でした!

水木しげるさんですが、徴兵された当時ラッパ吹きを命じられたものの、上手く吹けないので部署を変えてほしいと願い出たところ、「オマエ、寒いところと暑いところとどっちがいい?」と聞かれ、寒いのは苦手だなーと思って「暑いところがいいです」と答えたところ、ラバウル行きになったそうです(爆)。
ドラマではあまり描かれませんでしたが、片腕を失った後の現地の村人たちとの交流とか、水木先生のラバウル体験はいろんな形で作品になっているし、鬼太郎や悪魔くんのような作品にも影響を与えてますよ!

香川照之さんは水木先生にウリふたつで驚きでした!
アイスクリームの食べ方なんか、以前テレビで見た水木先生の食べ方にそっくりで(笑)
それにしても、20世紀に「大楠公(楠正成)」なんか持ち出して、たくさんの兵士を死なせてしまう上官の姿は実にやりきれませんね。
どこかで読んだ「兵士の命を軽んじる軍隊が勝てたためしはない」という言葉を思い出しました。
by: Vega * 2007/08/17 01:16 * URL [ 編集] | page top↑
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