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再度:私の思う、歳三と私。~2006.7 訪函直前~
箱館ツアー、出発12時間前です。
荷造り含めて準備は全然進んでいない(汗)。週末でもあり、たまった家事を片付けながら最終的な調べもののまとめをしたり、でまだまだこれからが準備の山場といった感じです。
普段の仕事もそうなんですが、「物事の成否は、事前準備でほぼ決まる」、が私のポリシー。だから、プライベート場面でもキッチリと計画を立てておかないとダメなんです。そういう性格なんですね。

函館滞在中に記事を書けるかどうか分からないんですが、とりあえずこの記事が「函館に行く前、最後の記事」になると思います。
函館に行く前に、やはりこのことは整理しておかねばならない。と思って書きます。長いです。

まず、この記事を立てるに至った経緯を少々。
ずっと拙宅にお越しの方は、すごく期待していたNHK正月時代劇「新選組!!~土方歳三最期の一日~」を見て、私が気落ちしたことはよくご存知だと思います。
※ご存じない方は、カテゴリ「組!」&「組!!」の過去記事をご覧下さい

GW日野と浦賀に行き、ひのパレ、五稜郭祭が終わり、日光今市を訪れ、さらに函館行きを目前に控えた今こそ、もう一度この問題、つまり

・私自身の、歳三に対する思い

に逃げずに向き合わねばならない。と思っています。

※以下、「組!!」に対するネガティブ感想も含まれますので、対「組!!」ネガティブ路線がお気に召さない方はスルー推奨※
以前記事にも書いたが、私の歳三に対する思い、感情は恋愛的なものとは全く異なる。言葉にするのは難しいが敢えて言うなら「同志感」が一番近い気がする。自分の置かれている境遇とか、今まで辿ってきた経緯がどことなく似ているような気もするし、それ以上に日々仕事をする上で、彼の志向性や役割の担い方、組織へのコミットの仕方、が自分のそれに近いと感じていて、だからとても気になるし、もっと知りたいと思うのだ。
性格傾向もおそらく、歳さんは典型的ドライビングだと思う。(自分もそう)

この前、続編のメイキングを見た感想で、「撮影の現場は真剣なのに、何故完成した作品はああだったのか」と書いた時に、いつもいらしていただく一人虫さんに

・「!!」の土方歳三が、会津戦争を経て仙台藩を恫喝して、開陽丸に揺られまくって蝦夷地に上陸して、松前藩をソッコーで落として、宮古湾で慟哭して、二股口で硝煙に塗れながら戦い抜いた土方歳三に見えますか?見えません、全然。

コメントをいただいた。全くその通り、だった。
私が目にしたのは、箱館総攻撃の前日になっても自分の殻に閉じこもり、上司を立てるどころかオマエ呼ばわり、部下を統率する立場にありながら一人敵陣に突っ込ませてくれ、と嘆願する身勝手極まりない男だった。正直な話、「実在した土方歳三」に敬意を持つ人が描いた人物像、には到底思えなかった。
そのリアリティのなさ、が日々仕事の現場で競合としのぎを削り、時には褒めつつも若い営業の尻を叩き、彼らを育成しながらいかにして業績形成していくかを考えている自分には、耐えられなかったのだ。

なぜ、あの作品に自分がリアリティを感じないか。ヒントになる本があった。
この前買った「戦術と指揮」の前書きに、人間の決断と行動原理についてこんな記述がある。

・平和時の人間社会は「善意」「妥協」「安全」「話し合い」「契約」「協力」「競争」「休息」などが主として支配している社会。
・一方戦場における人間社会は「死の恐怖」「錯誤」「妄想」「苦痛」「孤独」「静寂」「疲労」「睡眠不足」「疑惑」「不信」「劣等感」などが支配しており、ここでの決断の物差しは「勝利」と「生き残り」以外にない。そして、そこでは「指導力」「相対的正義」「愛」「名誉」
「誇り」「独立」「自由」「信条」などが人間の行動原理となる。(「戦術と指揮」より改編抜粋)


これを読んで目からウロコが落ちた。ああーだから私は「組!!」にリアリティを感じないのだ、と。
あのドラマで描かれていた「話し合い」「協力」、まさにそれは「平和時の社会」。それで「ギリギリ感」が感じられなかったのか。「諦めないということを忘れていた」・・・って諦めてたの??ええー?君、指揮官だよね??という思いもある。
(ここで言う「リアリティ」とは史実、ではなく現実味がある、という意味です)

そして、今更ながら重要事実に気付いてしまった。
「新選組」は、近藤勇の死とともに、やはり終わっているのだ。だからこそ最初、「組!」続編の話が出た時にミタニンは戸惑ったのだろう。
しかし、あのドラマは「新選組!!」だった。その時点で気付くべきだったのだ。新選組の続き、などそもそもあり得ないのだ。なぜなら、流山以降の新選組、は、名前こそ新選組だが、その中身や位置づけはそれまでと大きく異なるからだ。
つまり、作品が「続編」の位置づけである以上、ある意味「リアリティがなくて当然」なのかもしれない。それであればファンタジーの世界で当たり前。リアリティがない、と騒ぎ立てるほうがおかしいのだろう。

一人虫さん!これでスッキリしました。私がなぜ「組!!」がダメなのか、整理がつきました。

そして、再度考える「歳三と私」。
ウチの会社に転職してきて10年。既に相当古参社員となっている自分。一方ここ数年、会社は急激に人を増やしていて、会社自体が相当変化してきている。
古参メンバーの中には、会社を去る人もいる。6月末で、グレートマネージャ(Aさん)が、会社を去った。今まで苦楽を共にしてきたマネージャが辞めたのは大きな衝撃だった。
去年、これまたカリスマMgrのBさん。彼だけは何があっても会社を辞めないだろうと勝手に思っていたBさんが辞めた時、それでもまだウチの会社にはAさんがいる、Aさんがいる限り私も踏ん張ろう。と思っていたのに。

Aさん退社のニュースが社内を駆け巡ったあと、私が絶大なる信頼を寄せている同期のCと少し話した。彼は

・ウチの会社をこんな会社にしたくて15年頑張ってきたんじゃない

と言った。私も

・辞めるのは簡単だけれど、今辞めたら「こんな会社になってしまったこと」=負け、を認めることになる。だから、何とか踏みとどまって出来る限りのことをしたい

と言った。彼も大きく頷いた。

今自分が置かれているこの状況、チーム箱館と似ている気がするのだ。
・ここで諦めたら、今までやってきたことは一体何だったのか
・ここで戦うことを止めたら、薩長の世を、自分達が賊軍であることを認めることになる

だから力尽きるまで戦うのだ、と。

ビジネスの世界だから、生き死にまでは踏み込まない。例えていうなら、
・力尽きるまで戦う→これ以上はもうやれない、と思うまでやりきる

ということになるだろうか。
やり切って、それでも会社が変わらなければ、多分もうこの会社でやるべきことはない、と思えるだろう。そうすれば心おきなく辞めることができるだろう。

それでも、今週火曜日(丁度、ヒデ引退のニュースがあった翌日)、研修でCのメッセージを聞いて涙が出た。
会社は入社当初とは比較にならないほど大きくなっている。その大きな組織で、自分の頑張りは果たしてどの程度、周囲に影響を及ぼすことができるのか。それに自信がなくなりかけていた。その途方の無さを思うと、最後の一兵となっても戦う、ときっと思っていたに違いない歳さんの、何と強いことか。
泣いているのを見た、社歴の長い仲間たちが声をかけてくれた。私だけじゃない、一緒に同じ思いでいる仲間がいる。それが嬉しかった。有難かった。

近藤さんの訃報を聞いたであろう会津以降、歳さんは何を思って戦い続けたのだろう。
歳さんは京都で、会津で、箱館で、涙を流さなかったか。人知れず涙を流したことはなかったか。
松前進軍の時、松前藩側と会談した時に「目的は開拓であり、戦は本意ではない」と伝えた歳さん。死に場所を求めて蝦夷地に来たのではない、釜さんの理念、理想を理解し、わずかでも共感した部分はあったのではないか。
歳さんだけではない。釜さんもタロさんもケースケも荒井さんもだ。中島お父さんが千代ヶ岡陣屋で討死にするまで、皆最後までやる気だった。箱館決戦で残った陣地が五稜郭と千代ヶ岡だけになった時、降伏のカードを持ち出したのは中島お父さんだった(「史談会速記録」による)。まだ2000人からいる、若者もいる。榎本大鳥の大将格が軍門に下り謝罪すればいい、恭順は自分のためではない、自分以外の者の為の話だ、自分は千代ヶ岡を死に場所と決めている(同)。
・・・本当にギリギリまで戦っていたのだ、彼らは。

そんな思いを胸に、明日、函館に行きます。
かの地で、私は何を感じるのだろう。何を思うのだろう・・・
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2006/07/08(Sat) | 土方歳三(&旧幕臣ズ) | トラックバック(0) | コメント(6) | page top↑
コメント
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>きのこさん
こんにちは。
「組!!」についてはもう、終わりにしようと思っていたんですが、ここのところ自分の置かれている状況がチーム箱館のそれ、と似ていたので、それとの対比で出してしまったというところです。
彼らの思いは、オナゴには分からない世界、でもあると思います。それを少しでも共有できる場が、自分にとっての仕事の場であると思っているのですが、そういう仕事をする機会があるだけでも恵まれているのだ、と再認識させられました。
函館は、周辺を回ると4日ではとても足りなかったです。きのこさんもいずれ、是非足を運んでみてください。リアリティとはまさに、これなのだ。と感じることができるのではないかと思います。
by: ままこっち * 2006/07/13 06:12 * URL [ 編集] | page top↑
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>一人虫さん
函館、寒かったです。ほんとに寒かったです。飲み物はホットコーヒー、ラーメンや蕎麦は勿論「温!」を選択してしまうほどでした。。
一人虫さんの情報のお陰で鷲ノ木、川汲はスムーズに回れました。ありがとうございました。
函館は、歳三個人というより、チーム箱館の皆さんの思いを感じる街でした。また行きたいです・・・
by: ままこっち * 2006/07/13 06:08 * URL [ 編集] | page top↑
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>julesさん
帰ってきました~4日では、足りない!1週間くらいいて、残りは函館中央図書館に籠りたかったです。。
また飲みましょう!ツアーで回ったところで、一番ジーンときたのは、やはり開陽丸でした。
by: ままこっち * 2006/07/13 06:06 * URL [ 編集] | page top↑
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おひさしぶりです。
ままこっちさんの「組!!」への想いは存じておりましたが、今でも立ち返りたくなるということが、「組!」本編の力でもあるんだろうなあと思います。続編に正負いずれの感想を持ったにせよ、鉄之助よろしくあの後見るものもそれぞれ自らの旅路に出発したんですね・・・。
私は仕事に対して「力尽きるまで戦う」という気持ちになったことがここン十年もないので、真剣に仕事について考える環境にあることが、いつも羨ましいです。

横レスですが、jures様の素敵なコメントを読んで、なんか胸キュンでした。

一人虫さん(お久しぶりです)の感想はいつもとても面白くて・・・。私は「萌える組!!」の方で、「恋物語の理想的結末」あるいは「メルヘン」とまで思ったりするアホカスですが、「場違い美女敵土方君」「カルト作品」には思わず笑ってしまいます。「桶狭間戦法」も萎えますね。「二人の望楼」のあと、ラストシーンに至る間、ちょっとダレルのが残念です。

では、函館で何か見つけてきてくださいね。
by: きのこ * 2006/07/13 01:59 * URL [ 編集] | page top↑
--祈!晴天--

ままこっちさん、函館の天気はどうですか。
私はこの土日、太平洋岸の温泉地に行ってきましたが、天気は曇り&霧雨で、しかも寒い!この時期、太平洋岸はこんな天気が多いのです。ピーカンの札幌からたった70㌔くらいでこの有様。蝦夷地は広いぜよ。
なんとかままこっちさんの函館旅行が、晴れ&さわやか空気でありますように。
何はともあれ、ままこっちさんの中でくすぶっていた問題が解決して、よかったですね。
(私は、「桶狭間戦法うっ!」ってところで毎回ズッコケるんですが、懲りずに観てます・・・トホホ)
ままこっちさんも書いてらっしゃいますが、あの松前藩士の回想の中にある土方君の「たたずまい」に、私はものすごく心を動かされるのです。「戦は本位ではない」と松前藩を説得している時に、「艶然として」(字違ったかな?)という描写が出てきましたよね。土方歳三は、艶然として語った、って。
ああ、この人、ホントにいっちゃってたんだ、もう既に「現世の人」じゃないんだ、という感じでしょうか。
オカルティックな意味じゃないですよ。全てを突き抜けて、生も死も、既に意味をなくしていたような。
「秋霜烈日なことどもの『日常』の堆積が、北へ向かう時の経過とともに、自然体に浄化されていったのではないか」~河出ムック「土方歳三」編集後記
生ききる、とはまさにこういうことなんだろうな。人生という旅路の中で、こんな風に生ききることができたら。
河出ムック編集後記から、再び名言を。
「だからわれわれは、その、自分を全うする旅の過程のいちいちに、いつまでも憧れ、想いを馳せつづけたいのだ」
by: 一人虫 * 2006/07/09 18:17 * URL [ 編集] | page top↑
--行ってらっしゃい!--

ままこっちさんに、今すぐ会って、抱きしめてあげたくなりました!
あなたが、今の仕事を頑張る理由は、会社のためでも、社会のため、でもなく、
あなたが「本気でやり遂げたい何か」を持っているからだと、思いますよ!
帰ってきたら、いっぱい話そうねっ☆
by: jules * 2006/07/08 20:01 * URL [ 編集] | page top↑
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